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2016.11/18.

はじめての... LEICA M9-P

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Made in Germany...

2012年11月、高島屋二子玉川店のライカ・ブティックで初めてLEICAを手にした。
『どうぞ、これがライカです!』とスタッフの方から手渡されたライカM9-Pのファインダーを覗いた時、
僕が真っ先に思った事は『canon (総じて日本のデジタルカメラの事全般を指す意味) って、なんて凄いんだ!!』と云う事。
普段、使い慣れているカメラのその真の実力を実感した訳だが、その直ぐ後、思わず笑みが溢れてきた。。。
 
僕の仕事の取引先は主にドイツで、そんな訳で起業の時より、既にその時点で20回程はドイツに行っていた。
よく云われる所の質実剛健と称される Mde in Germany とは一体どう云うモノであり、どう云う価値観がそこには存在し、
そして又、ドイツ人のモノの考え方とはどう云う事なのかは良く理解しているつもりである。
 
クリアー過ぎるファインダーの中には、申し訳なさ程度のデジタル表示しか見当たらず、
見慣れたATフォーカスの画焦点を示すポイントなどは一切無い。
そして、噂に聞いていたピント合わせの為の、手動式のレンジファインダーがやはりそこには備わっていた。
 
21世紀にあって、しかもライカの、当時の最新式のデジタルカメラであってもこの造り。
フィルムがデジタルセンサーに変わっただけで、カメラの基本的な構造は、1954年に登場したM3と呼ばれるモデルと殆ど同じだと云う。。。
全く冗談の様な話ではあるが、しかし、この重くて無骨な金属の塊は、まさに僕の良く知る Made in Germay そのものであった。
 
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ファインダー越しに見る店内の放つ光が、少しだけ抑制が効いている様に思えてならなかったのは、M9-Pを手にしつつ、
すっかりと馴染みとなったドイツの街並みのあれこれを想い出していたからであろう。
 
重厚で暗くて、時として本当に陰鬱な気分とさせられるドイツの冬。
はたまた、あたり一面がキラキラと光り、古い街並みに服の色や花々の原色が鮮やかに映えるドイツの美しい夏。
そんな光の中で生きているドイツ人が造り出したライカと云うカメラ、そしてその哲学と世界観。。
 
もしかしたらこのカメラは、日本の光には似合わないかも知れないなどと思いつつ、
その無骨な塊は、僕に新たな世界を見せてくれる事を直感した。
  

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 そんなライカを手にして直後の写真を懐かしく見返していた。
まだまだ、操作に慣れず、またピント合わせに四苦八苦している様子がよく伝わって来る。
また、M9-Pと同時に購入した SUMMILUX-M f1.4/24mm ASPH. の取り扱いには相当に難儀した事を今でもよく覚えている。
 
大口径のこのレンズ。canonの頃から、24mmは大好きだったのだが、ライカとなるとかなり勝手が違って来る。。。
なんたって、ファインダーで見据えた画角以上が写ってしまうのである。
正確にはカメラ側に備え付けられているフレームセレクターと云うレバーで、取り付けたレンズの画角を確認する事が出来るのだが、
いざシャッターを押す段になるとそんなレバーの操作は邪魔となり… 
 
気づくとピントを置いた所から、カメラを大きく右左に振り、謂わばノーファインダーに近い状態で撮影をする事になるのだから、
とにかく当初の頃はこの撮影方法には面を喰らった。
 
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このなんとも、サイダーの様な色合い…

 
サイダー色…. などと、そう勝手に呼んでいるライカの色味。構図や露出などは二の次にして、
とにかくピント合わせのみの訓練を続けていた頃の写真なのであるが、この仄かに青く、
また緑ががった色合いにはモニターを見ながら、我ながら心酔をしてしまった。
また、ほぼ全ての撮影を開放で行っていたのだが、それでもピントの合った部分のシャープなキレ具合は、凄まじい。。。
 
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ライカM9-Pを購入直後の写真群で、まだまだ、カメラに撮ってもらっている頃の写真だが、
それでも『何とかしてこのカメラをモノにしてやるんだ!』的な意気込みだけは伝わって来る。
そして、そんな写真を見返しつていると、初めてライカを手にした時の純真な気持ちが蘇り、
もっと真摯な態度で写真に臨まなければならない、などと反省も…..
 
写真に関しては、基本も何も無い僕なので、ライカを手にしてから暫くの間は、まともな写真を撮る事が出来無い日々が続いた。
結局その間は、写真を撮ると云う事の基本をライカから叩き込まれていたんだと思う。
お陰様であれから数年。毎日の様にライカを手にする事となり、今では写真と云うモノが、少しは分かった様な気がしている。

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